最近の世界の情勢を見ていると、
どこか戦争のリスクが高まっているような気がします。
イスラエルでは強硬派のネタニヤフ首相が続投という結果になりましたし、
アメリカと中国は貿易戦争を繰り広げています。
ヨーロッパでも移民排斥を訴える政党が議席数を増やしていれば、
イギリスでもEU離脱の強硬派である「EU離脱党」が支持率を上げています。
それぞれの国が自分の国の利益を求めること。
それは一見すると良いことのように思えますが、
一方では他の国との間では争いを引き起こしてしまうことにつながると思います。
その意味では民主主義が平和をもたらすシステムなのか?
その点は非常に難しい点で、民主主義の難しさを考えさせられますが、
私たちは自分の国の利益を求めつつも、
他の国との協調を考えることも平和のためには必要なことだと思います。
また私たちの日本国憲法の前文には、こう書いています。
「われらは、いづれの国家も、
自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、
政治道徳の法則は、普遍的なものであり、
この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、
他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。」
とはいえ現在の政治の混乱の原因としては、
資本主義やグローバル化の格差の問題や、移民問題が横たわっているとも思いますし、
人々の「不満」という心のすき間を狙って、政治家があおることで、
人々の争いから戦争のリスクが高まっていくのかもしれません。
そう考えると、この状況を抑えるには、
格差を縮めることや、急激な移民の流入につながる争い(ヨーロッパへの移民ではシリア内戦)を抑える必要が出てくると思います。
また争いが難民を生み、移民を生み出すのであれば、
他の国の争いは対岸の火事ではないと言えるのかもしれません。