消費税の10%への増税が、この2019年の秋に迫っています。
一方で萩生田自民党幹事長代行は、
消費税増税の延期もあり得るとの発言もあり、
このことで消費税の増税を先送りするのでは?とも言われています。
消費税の増税は行うべきなのでしょうか?
「正義のミカタ」という番組では、
消費税の増税を行うべきではないとのことでした。
まず経済が悪くなること。
グラフを示していましたが、消費税を増税した後には景気が悪くなっていることが示されています。
確かにモノの値段が高くなることと同じですので、
モノを買いにくくなりますし、景気が冷え込むことは確かだと思います。
また消費税そのものを考えると、逆進性があると言われていて、
つまり収入の低い人の方が不利で、お金持ちにとって有利だと言われています。
仮に年収が200万円の人と、1000万円の人がいるとします。
年収が200万円と低い人は貯蓄するだけのお金はあまりないと思われますので、
200万円を1年間で使用すると考えていきます。
一方で1000万円の年収がある人は、貯蓄する余裕があると思いますので、
200万円は貯金して、800万円を年間で消費すると考えていきます。
また話を簡単にするために、消費税は10%。
では二人の消費税額はどうなるでしょうか?
年収が200万円の人は、200万円を使って、消費税率は年収が10%なので、
200万円×10%=20万円
年収が1000万円の人は、800万円を使って、消費税率は10%。
800万円×10%=80万円
これを年収に対する割合で考えてみると、
年収が200万円の人は、
20万円÷200万円=10%
年収が1000万円の人は、
80万円÷1000万円=8%
以上のように年収に対する税金の割合は、年収が低い人の方が高くなってしまいます。
ですので消費税の増税は、所得の低い人への影響が大きくなってしまうことが想定されます。
さて消費税は増税すべきなのでしょうか?
個人的には北欧のように、税金は高いけれども、
医療や学費が安く済むような仕組みも良いのでは?と思う部分はあります。
ただ消費税の逆進性を考えれば、それが消費税でなければならない必要なないのかもしれませんし、
消費税の増税をするのなら、逆進性の対策を実施する必要はあると思いますし、
この国をどうしたいのか?
まずそんなビジョンを示す方が大切なのかもしれません。
また政府はこれまで、リーマンショック級のことがなければ、増税を実施するとも言っていましたし、
増税をしなければ、幼児教育の無償化もできなくなると思います。
選挙のことを考えれば、消費税増税の先送りも政治的判断としてあり得ることだとは思いますが、
政治的な発言は、そんなに軽くて良いのかな?
そんな疑問も個人的にはあります。
ただ私は口で言うだけで、
実際に政治を担う立場であれば、何かと難しい面があるとは思うんですけどね。