アメリカの中絶禁止の法案について

最近、アメリカで中絶を禁止する法案が成立したと伝えられています。

 

ネットで調べてみると、ルイジアナで成立したこの法案は、

 

強姦(ごうかん)など女性が望まない形での妊娠についても、中絶ができなくなるとのことで、

 

これはさすがに厳しすぎる法案だと思いました。

 

 

命を大切にする。

 

その点からは確かに中絶を禁止することは良いことのように思えるかもしれません。

 

ただ女性が望まない形なのに、中絶することもできずに赤ちゃんを産んだ場合、

 

母親はその子を愛せるのか?

 

その点は私自身は大いに疑問を感じます。

 

そして母親から充分に愛されず、むしろ憎まれて育った子供は、

 

その後に辛い人生が待ち受けているような気もします。

 

そう考えると中絶ということに関しては、母親の気持ちを優先することの方が望ましいように思います。

 

 

そういえば、かなり昔にテレビで見た記憶になるのですが、

 

自然と共に暮らしているある部族は、こんなルールを設けていました。

 

子供を授かった場合、その子を育てるかどうかを母親が決める。

 

そして育てないと決めた場合、

 

ここからは少し残酷な話かもしれませんので、次の文章は読まない方が良いかもしれませんが、

 

その場合には子供を布のようなものに包んで、虫に食べさせていました。

 

確かその番組は「神々の詩」という番組だったと記憶しています。

 

なぜそんなルールなのか?

 

それは分からないのですが、その時の私自身は必要以上に不快感を感じることもなく、

 

自然と共に暮らしている人たちは、こうしたルールなんだな、

 

と冷静に受け止めていた記憶があります。

 

いやむしろ、自然と共に暮らしている人たちのルールだから、興味を持っていたのかもしれません。

 

だからこそ私の記憶に強く残っている気がします。

 

 

話は少しそれましたが、

 

愛を受けられずに、むしろ憎しみを受けて育った子供は、

 

本人が受けた憎しみを別の人に向けてしまうことも考えられると思います。

 

そうしたものは「憎しみの連鎖」と呼べるものかもしれませんが、

 

命が大切というよりも、

 

憎しみの連鎖を生み出さないことの方が、

 

私自身はよっぽど大切な気がします。

 

そしてそれは犯罪を多少なりとも減らす動力になるとも考えています。