北朝鮮情勢と日朝首脳会談の可能性は?

安倍総理北朝鮮金正恩委員長との会談に前向きになっていると伝えられています。

 

ただこの件について北朝鮮側は「安倍一味は図々しい」と反応しています。

 

この北朝鮮の発言は「正義のミカタ」という番組の専門家によると、北朝鮮側のラブレター、ラブコールだと言われています。

 

先日の日米首脳会談の蜜月(みつげつ)ぶりから、北朝鮮安倍総理の説得であればトランプ大統領は耳を貸すのではないか?

 

そう考えても不思議ではないと専門家も分析していますし、ただ相手に足元を見られないためにあえて強気の態度を取っていると見えなくはありません。

 

また会談を望む日本に対して、北朝鮮は「じらし作戦」に入っていると専門家は分析しています。

 

ただ日本の外交は「会談」という見せ場が目標となっていて、実利がないとも言われています。

 

 

確かにトランプ大統領安倍総理の関係は良好だと思いますし、確か相手がピンチの時が関係を深めるチャンスという意味のことを安倍総理が仰っていたと記憶しています。

 

そうした人間関係を築くことが安倍総理は確かに上手いと思いますが、それでもロシアのプーチン大統領とも北方領土問題はなかなか進まない現状もあります。

 

またトランプ大統領も元ビジネスマン。

 

人間関係が良好だからといっても、冷静に国益を考えているはずですし、安倍総理の説得といえども国益を損なう判断までは行うとは思えない部分もあります。

 

外交はトップ同士の人間関係が重要だと言われますし、確かにその面はあると思います。

 

関係が悪ければ、悪い扱いを受けるところが、

 

良い関係であれば、悪い扱いを受けることはない。

 

そういう面は確かにあると思いますが、外交はそれだけで何らかの実利を挙げられるほど簡単ではないとも思います。

 

 

そういえば私自身、以前は言葉を尽くせば平和になると考えていました。

 

言葉を尽くすから平和なんだ。

 

それはアイヌの人たちの言葉だったと記憶しています。

 

ただそれぞれが違う思惑を抱えている中で、言葉に出せない思惑があることも外交ではあると思いますし、

 

そうなると言葉を尽くすこと、それ自体が難しくなります。

 

そう考えると何らかの外交の成果を上げるためには、他の国との外交関係を良好にしたり、軍事的にも力を付けることが必要だったり、

 

例えばスパイなど裏で手を打つことも必要になるかもしれませんし、そうした人材を育てることも必要になってくるかもしれません。

 

そうして長い時間と手間ひまをかけて、少しずつ交渉に有利な状況を作り上げていくことが外交上の成果を上げるために必要になると思いますし、

 

相手の弱みを突くことも場合によっては必要になってくるとは思います。

 

(通常の人間関係であれば、そうした必要はないとは思うのですが。)

 

 

 

また2004年に北朝鮮に供給するはずだった米12万トン(約35億円)と医薬品など(約3億円)を渡せば、北朝鮮は会談に出てくると言う専門家もいます。

 

この2004年の時には小泉元総理が2度目の訪朝を行って、直前に米25万トンが贈られることが決められていて、半分の12万5千トンが北朝鮮に送られました。

 

ただ北朝鮮横田めぐみさんの安否の問題に関して、ニセの遺骨を出してきたため残りの半分を北朝鮮に送ることを止めたと言われています。

 

また現在の北朝鮮は、大変な食糧危機に見舞われているそうで、100年ぶりの干ばつにみまわれるということで、

 

日本の食糧支援が過去の事例からも北朝鮮を動かすカードになり得るとも指摘されています。

 

 

ただ前回のように北朝鮮が誠実な答えを出してくるかは不透明な面はあります。

 

拉致問題が早く解決して欲しいと願いますが、それでも外交問題だけに解決には長い時間がかかることが想定されます。